芸能ホットニュース最新裏情報１２３「生きる力音楽で届けたい」　西村由紀江「ビタミンツアー」

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2010-01-05

「生きる力音楽で届けたい」　西村由紀江「ビタミンツアー」

　ピアノの魅力を作曲、演奏の両面で伝え続けているピアニスト、西村由紀江が２年ぶりのアルバム「ビタミン」を昨年末に発表したのに合わせ、コンサート「ビタミンツアー２０１０」を１６日、西梅田・サンケイホールブリーゼで開く。繊細で、どこか懐かしい、そしてあらゆる情景を想起させる西村の音楽を間近に楽しめる。

　新アルバム「ビタミン」には、「音楽は癒やしのものと捉えられることが多いけれど、もう一歩先の、人に活力、頑張ることができる力をもたらすことができるものを届けたいと思って作曲しました」という西村の気持ちが込められた。

　曲は、日常の中で浮かんでくる。「嬉しいとか、悲しいとか、悔しいとか、旅に出たときの空気がきれいだなとか、空が青いな、とか。そんな思いがタタンとメロディーで感じられ、すぐメモするんです」

　聞いていて思わず口角があがりそうなアルバム１曲目「ビタミン」は、月曜日をイメージした楽曲。「１週間の始まり、ワクワクする気持ちと、ちょっとおっくうな気持ちが半々だけれど、とにかく前へ」と訴えかける。また、広い空間に立ったようなゆったりとした曲「届けたい」には「支えてくれている人たちへの感謝の気持ち」を込めた。

　このアルバムは、旧友でもあるバイオリニスト、葉加瀬太郎のプロデュースするレーベル「ＨＡＴＳ」に移籍して第１弾となった。「温かくて楽しいものを作ろうと思いました。スタジオでも、『気分が乗ってきたから弾こうか』と、のびのびできました」とレコーディングの様子を語る。ピアノに向かう西村のすぐ後ろにマイクを置いて、ペダルを踏む音も入った録音に「人の体温が伝わる作品作りができたと思います」と自信をのぞかせる。